イノベーティブなプロダクトには必ずある「強烈な引き算」について
Newspicksでこんな記事がバズっていて、
Snapchatが利用時間でInstagramを抜く、さらに現実世界をスナチャに変えるグラス開発の噂も
NPでのコメントをたくさん拝見していると、以前にTweetした以下のことを思い出して、
Snapchatって典型的にこれだなぁと思いつつ久しぶりに筆(Keyboard)を執ります。少しだけ・・
これまで流行したSNSの特徴に「当初は理解されえない、何かしら強烈な制約」というものがある。Twitterは140文字、Facebookは実名、Vineは6秒動画、Instagramは画像のみ、Snapchatは消える。すなわち、プロダクトは何かしら引き算し制約を持つべき。
— Takaya Shinozuka (@shinojapan) May 18, 2016
「強烈な引き算」は理解に時間を要する
「強烈な引き算」があるサービスは大衆からの理解に時間を要しますが、
確実にその方向へと世界は落下していきます。
参考:世界は落下している by Sudokenさん
なお以降では、「突発的流行」と「持続的成長」とは、問題を切り分けて考えるべきであると思うので、今もなお流行っているかどうかは一旦棚に上げて考えていきたいと思います。
NPやTwitterに書いた通りなのですが、
これまでに流行したプロダクトの特徴はすべて「当初は理解されえない、何かしら強烈な制約」というものがあります。
SNSなら、Twitterは140文字、Facebookは実名、Vineは6秒動画、Instagramは画像のみ、Snapchatは消える。すなわち、優れたプロダクトは何かしら重要な機能を引き算し、自らに制約を持っているものなのですね。
多くの人が当時は、「実名なんて日本で〜〜」「Twitter短すぎ意味不明〜〜」「画像のみとかそんな写真ないし」などと言っていたと思いますが、一方でイノベーター達は毎日のように活用し、楽しみ、そしてどんどんと拡がっていくきっかけとなったはずです。
これ全部、イノベーターが気がついた価値を、それ以降の人は気がつけないというシンプルな法則なのです。すなわち、意思決定プロセスにおいて、そういう人が社内にいると永遠に新商品が生まれないのはそのためです。
以下の編集記事についても、それゆえにとてもAgreeです。
※逆に言うと、意思決定権者や独裁者がレイトマジョリティ以降などだと悲劇が起こります・・・
参考:【新】独裁だから成功する。エステー会長・鈴木喬の暴れん坊人生
これは、SNSに限らない
以下のようなイノベーションと呼べそうなプロダクトやサービスは、
そのすべてで、「強烈な引き算」が存在しています。
他にも要素はもちろん多いのですが、代表的な引き算例としてこんなところがあります。
・GoPro
→カメラから液晶を消した。
・Dyson
→扇風機から羽をなくした
・iPhone
→携帯電話から物理ボタンをなくした
・Uber
→ドライバーを雇用しない、電話センターを設けない、流しいない。
・星野リゾート
→調理場を持たない、セントラルキッチン方式。
・ネスプレッソ
→珈琲豆という概念をなくし、カプセルという概念に変えた
・Spotify
→物理的な音楽データをなくし、都度の課金もなくした。
・Kindle
→物理的な本をなくし、固定PFからの配信に振り切った。
まとめ
重要機能に対する「強烈な引き算」こそ、イノベーションの源泉であるように思います。
データから流行していることが自明であるのに、「理解できない」「私には合わない」という風に感じた場合、
自分のモノの見方が間違え始めていると思ったほうがよいと思います。
なぜならそれは、自分がすでにテクノロジーの最先端から離脱し始めている兆候だからです。(と、いつも自分を戒めている。)
ということで、Snapchatフレンドも募集中です。ID:shinojapan
スコア:228点 と、誕生日から上にいかない・・・(;・∀・)