【仕事における80:20の法則】個人・企業のパフォーマンスを最大限に高める方法

たまには、こんな仕事術のエントリーを。

まだ、なんの偉業も成し遂げていない自分が、こんな法則を語ってしまうとは戦々恐々としていますが、そろそろ自分の仕事の仕方もまとめたいと思い、今日は、仕事の進め方において、もっとも重要な考え方の一つと思っている、『仕事における80:20の法則』を御紹介したいと思っています。

かなり、個人的な考え方ですし、異論などもあると思いますが、
皆様の参考に、少しでもなれたらと思います。

なお、便宜上、ここでの呼称は、
仕事ができる人:一般的な人 及び、成長する企業:一般的な企業 と呼びます。
これは、私個人が人を見下しているわけではなく、呼称をわかりやすくする為と、捉えて頂ければと思います。
 

参考にしたブログや書籍について

リクルート流仕事ができる人の原理原則中尾 隆一郎 著
失敗ができる国、日本 ロケスタkensuuさん
ノーベル賞受賞者も実践! 究極の時間術「棚上げ・不完全法」 
 
 

仕事の80:20の法則とは?

20%の投資時間で、80%の成果に到達する。という考え方です。
逆に言えば、残80%の投資時間で、20%しか成果は上がらない、とも取れます。
 
・概念図:こんな感じです。 
 

 
 

仕事ができる人の特徴

社内で見ていても、仕事ができる人は、この法則を心の底から理解している気がします。
彼らは80%まで到達したら、その仕事はexitさせて、次の仕事に取り組みます。
そのため、一般的な人が100%を目指している間に、仕事ができる人は5つの仕事をこなします。
 
 
・概念図:こんな感じです。
 
 
▲当初の時間20%では、あまり差が見受けられないが・・・ 
 

▲以後の時間の使い方で、大幅な効果の差が出てくる
 
 

これは、企業体そのものにも言えます

良い企業の特徴を一つあげてと言われたら、本法則を実践している企業を思い浮かべます。大手net系に偏りますが、google, apple, 楽天, リクルート, softbankなどが思いつきます。これらの企業がサービスをリリースする際、不完全であることも多々ありますが、実はそのバランスのおかげもあり、これほど大量のサービスをリリースでき、また、多くの課題に早期から取り組むことができているのだと考えています。
 
そして、シリコンバレーのスタートアップの多くは、この法則を理解している一方で、
多くの日本の企業は、残念ながら、一般的な企業と呼ばざるを得ません。
企業が、たとえば、ネットサービスなどをローンチする時、
日本企業はどこか繊細。100%を美徳ととらえるせいか、スピード感がなく、
アメリカのスタートアップは、80%でガンガン、サービスをローンチしていきます。

そのため、サービスの量に圧倒的な差がつけられて、
どんどんと差をつけられてしまいます。
 
 

なぜ、80%で良いのか?

理由はいくつかありますが、そもそも、この80%というのは自己採点(社内評価)に過ぎません。つまり、100%と思ってアウトプットしようが、80%でしようが、本質的には差がありません。「え?」と、思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、80%も100%も、あくまで自己採点でしかないのです。
 
社内的に全ての会議を通過したら100%というのであったり、
自分の中での納得感を超えたら100%というのは完全な幻想で、
あくまで、その点数というのはその先にいるユーザーが評価するモノです。
100%になったらアウトプットするという発想自体、ユーザー視点じゃなくなっています。
 
しかし、それでも多くの個人・企業は、幻想の100%を目指す方が多いと感じています。
 
たとえば、webサービスなどは、間違いなく80%のレベル感でローンチすべきです。なぜなら、100%と思ってローンチしようとも(繰返:あくまで自己採点)、結局、多くのエンハンスが必要です。そこに対する時間投資が、先の法則によるところ、5倍かかるとすれば、
80%でローンチし、ユーザー意見を吸い上げて、100%に近づけるほうがぶっちぎりで効率的と言えるでしょう。80%のプロダクトなら、100%を目指したプロダクトの5倍を生産できますから。 
 
 

個人的に思う、具体的な好事例

nanapiというレシピサイトがありますが、c/o時は全然機能がなく、レシピを探せませんでした。果たして、カットオーバー時点において、レシピ検索機能は備え付けておく必要があったのでしょうか?また、個人ページにも全く機能性はありませんでしたが、今はどうでしょう?十分パワーアップしています。 
 
そこに、多くの問題が発生したでしょうか?していません。 
少しの問題は発生していましたが、プロダクト価値を脅かすものではありません。
徹底的に80%にこだわり、重要なポイントは、十分に抑えられていたと思います。 
  
■その他の好事例
mixiアプリのカットオーバー →報酬価格設定にエラーがあり、減益になったが拡大。
nanapiのカットオーバー → 各種検索機能の欠如、管理機能UI
Google Chromeのカットオーバー  → クラッシュは多かったが、圧倒的な速度。
米企業による日本向けiPhoneアプリ → 日本語おかし過ぎるモノが多々ある
他にも、Gree ソーシャルゲーム、WPなどCMS、食べログ、Mac donaldなどなど
 
 
しかし、重要なのは、上記のマイナスな状態を大きく乗り越えて、
それらのサービスが、現時点において、非常にうまく運営されているという事にあります。
果たして、100%を目指して、リリースが遅れていたら、どうなっていたのでしょう?
恐らく、ここまでの繁栄はなかったのでは?と、思います。 
  

80%の見極めが難しい

「よーしわかったぞ。じゃー80%で今後はやっていこう!」 
「で、80%ってどうやって見極めればいいの?」 という点が難題です。
 
個人的には、明確なKPIは存在せず、結局は、KKD(勘・経験・度胸)しかないと考えています。この、KKDがずれていて、実は60%だったりすると、致命的なエラーがあり、大きな損失につながります。また、誰かに迷惑をかけてしまう可能性すらあります。ここの勘所、相当難易度が高いのではと思います。
(特に、後に修正ができないハードなど、この見極めがかなり重要になります。)
 
■失敗例:(適切かどうか分かりませんが、60%以下だった為に失敗した例)  
TOYOTAのリコール問題。ブレーキシステムに不具合。(加速はデマとしても)
UFJのシステムリニューアルエラー。銀行の入出金ができなくなった
twitterでUCCが炎上したプロモーションミス
サイバーエージェント のサービス「男の子牧場」 設計の甘さ
WiMAXの電波状況の悪さによるユーザー損失 など
 
 

つまり最後に言いたいこと

個人の皆様、そして、日本企業の皆様、是非、80%でのプロダクトアウトを推進して欲しいと思っています。80%まで到達していれば、それはもう、アウトプットしても良い状態なのです。100%は幻想に過ぎません。それを理解するだけで、5倍のプロダクトを生産することができ、結果的に大きな繁栄に繋がるはずです。

英語対応など、誤字・脱字で構わないんです。是非、海外へ進出して欲しいと思いますし、沸々と100%に向けて温めているようなプロダクトがあらば、大至急、カットオーバーして欲しいです。そうすることで、『世界の中での強い日本』に、また一歩、近づくのでは?と思っています。
 
 
長くなりました。何も成し得ていない自分が、生意気な意見を大変失礼いたしました。
これが、私が日々仕事を推進していく上で、重要にしている考え方の一つです。
少しでも、御参考になったなら、これは幸いです。